【2011年1月の言葉】


”初我”

墨絵

新年に想う心。
私はいつも初心でいられる人でありたいと願っています。
初心というのは、赤ちゃんのような心ということ、汚れない心のことね。
真の勇者は、負けを知って、負けを大切にできる人のことよ。
このような言葉をお送りして、新年のごあいさつとさせていただきます。

“真の勇者になろう”

新年あけまして、おめでとうございます。
年の初めにちなんでいつも思うこと。

年末に身も心も家も掃除ができて、新年には誰しも新しいことを始めようとします。
その時に私は
必ず、これから始めることは答えが出るまで
絶対に途中でやめないと心と天地に誓い、そして絶対に途中で止めないの。

よく考えて、よく考えて、迷いと考え込む時間がやたらに多くて
すぐ止めてしまう人がいるとしたら、自分はそんな風にならないようにしましょうね。
それが大きな人生の財産となるのよ。

途中で止めない秘訣があるの。
途中で悲しいこと、苦しいこと、耐えられないことが数多くいっぱい起こる。
そんな時に、決して無理をしないこと。
悲しかったら1人で泣きわめきなさい。
人に愚痴ったり、伝染させたりしないで
自分だけで泣ききって、泣ききって、泣き切りなさい。
変に明るくふるまう必要はありません。
暗い時は真っ暗で過ごして、自分だけのものとして、決して口から外にもらさないで、
自分だけを甘えさせて、苦しみの中でしっかりと自分を癒してあげてね。
そして、自分を信じてあげて。

苦しい時、落ち込んで真っ暗な時、我慢しないで苦しんで落ち込むの。
でもね、“我慢しないこと”を勘違いして人にしゃべって発散しようと思う、
それが一番いけないことなんじゃないかと思うわ。
聞いても誰も嬉しくない。同情めいたことは言ってくれるかもしれないけれど、
自分の体と心にはとっても悪いのよ。
処理できない状態を自分で作ってしまうの。
処理できない消化不良を起こしてしまう。
同情を求めて、人にしゃべって発散しても何も状態は変わらないわ。

例としてね。
治さなきゃいけない病気が体の中にあるのに
痛み止めだけ飲んで、痛みを消してしまうだけで
体の根本的な治療にはなっていないのと同じだと思うの。
心も時間がかかっても自分自身で治すくせをつけてね。

強くなれ、心を強くしなさい、強く生きなければいけない、
自分を強く、体を強くしなさいなど
強くしろということが多すぎる世の中で、
弱くしましょう、もっと弱くしなさいよ、負けてしまっていいのよって
思っていいんじゃないかな〜。
逆も真なりという言葉があるようにね。
何か強さばかりでおかしいんじゃないかな〜?
両方あってもいいのよ。

弱く生きることも負けることも、悪いことをしている時間とは違うと思うの。
良いことをするための時間だと思えば、良いことになっていくのよ。
自分で弱らせてやってもいいのよ。
強がるために、勝つために、人を傷つけたり、悪いことをする人がいっぱいいるでしょ?
それよりずっといいと思うわ。

お芝居やアニメ、映画やドラマでも
ヘトヘトに弱って何か苦しさの中で1人でもがいていた人が
黙って何も言わずムクッと立ちあがった時って、一番素敵な姿じゃない?
そんな風になろうね。
そんな光景を言葉にしてみたわ。皆さんに届くかな?

負けたっていいのよ!
勝ち負けの世界よりも、もっといいところがあると思うのよ。
“気楽”という場所がね〜♪
気持ちが楽しくなるって書くわよね〜。
一番楽しいのは、やっぱりここかな〜!
勝ち誇ってきた吉川幸枝がいうんだからどうってことないのよ!
今年は“楽しもう”と思ってもいいんじゃないかな〜♪
新年そうそう気楽に行こうね(笑)!

吉川幸枝

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